街を歩く

緩やかな坂道に敷かれた石板のほかにも、ポッティンガーストリートにはもうひとつ特徴があります。それは、通りの両側に沿って並ぶたくさんの緑色のブリキの露店です。露店では、何十年にもわたって電化製品や雑貨を扱ってきました。

起源に関する公的な記録は残されていないものの、こうした露店はパイドンとして知られ、第二次世界大戦以前からありました。大戦後の1949年6月に撮影されたポッティンガーストリートの航空写真が露店を収めた最初の記録で、以降、立ち並ぶ露店はこの地を特徴づける景色とされています。もとは金物を扱い、近隣の住民向けに鍋の修繕や服の仕立て直しなどのサービスを提供していましたが、今日では露店の多くが、お祭りの衣装、ヘアアクセサリー、手芸品を扱うようになっています。

ここの露店は固定されていて、一般的に露店として使われる台車や屋台と比較すると、より多くの商品を在庫できるようになっています。営業は毎日同じ場所ですが、ロボットのように店を組み立てては解体しています。もとは木材を使い、規制に従い2m×3mまでの大きさでしたが、近年の規制緩和で3m×4mまで認められたことから、木材より寿命が長いブリキやスチールを使うようになりました。今日の香港には、こうした露店が2,000軒以上あります。

しかし、なぜ緑色なのでしょうか?公的な記録では露店を特定の色に塗るという規制は残っていませんが、40年前、違法な露店営業の取り締まりに対して規制に則った営業姿勢を公にアピールするため、露店の店主たちの間で同じ色に統一することが決められたということです。あの時の取り決めが、香港の、そしてポッティンガーストリートの象徴的な風景を生み出すことになったのです。

We use cookies to improve and personalise your visit. This use may include analytics and personalised marketing. By continuing into the site, you agree to this use. Please find out more about our Privacy and Cookie Policy here.

Continue